雨があがったばかりの満月の夜、 ススキが生い茂る土手の上を 歩いていると、 大きなまんまるいお月さまを背に、 おかっぱ頭の女性がひとり、 土手の中腹にしゃがみこんでいるのが 見えた。 「どうしたのですか」僕が声をかけた。 「あと一個なんですけど、 …
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。